#!/usr/bin/env python # coding: utf-8 # オリジナルの作成:2015/04/05 # ## lbeDuino開発の思い # 鈴木哲哉さんの著書 # [作って遊べるArduino互換機](http://www.amazon.co.jp/dp/4883378802/) # に紹介されているArduino変換基板というアイディアを元にUnCompatino 3.3V(Arduino Pro3.3相当)と LPC1114FN28でプログラム(スケッチ)やライブラリ、上に載せるシールドを共有し、 EclipseベースのLpcExpressoを使ったソースレベルのデバッグ機能を使ってmbedやArduinoの両方で使える 環境を提供することが、lbeDuino開発の願いです。 # ## 変換基板の改造 # ArduinoのSoftI2CMasterを使って何とかソフトウェアレベルでlbeDuinoとUnCompatino 3.3Vでライブラリを 共有できないかと頑張ってみたのですが、I2CベースのLCDがどうしても動作しないため、 Arduino勉強会/0H-アイロンプリントのすすめ で作成した、lbeDuino用Arduino変換シールドに以下のようなジャンパー線を追加することにしました。 # # # # # ### UnCompatino 3.3Vで試すlbeDuinoサンプル # Arduino勉強会/0F-lbeDuino誕生 で紹介した例題を使ってArduinoでmbed(lbeDuino)風のプログラミングを味わって頂きます。 # # 最初に使用するArduinoをIDEに知らせるため、ツール→マイコンボード→Arduino Pro or Pro Mini(3.3V,8MHz) w/ ATmega328を選択します。 次に、シリアルポートセットしてください。 # ## BlinkLED(LEDの点滅) # 最初は、DigitalOut(デジタル出力クラス)を使ったLEDの点滅スケッチ*2 からはじめましょう。 # # まず、BlinkLEDスケッチを読み込みます。 ファイル→スケッチの例→lbeDuino→BlinkLEDを選択すると、以下のスケッチが表示されます。 # # ```C++ # /* # BlinkLED(LEDの点滅) # 1秒間隔でLEDを点滅します。 # */ # #include "lbed.h" # # // D13番ピンに接続されたLEDを使用 # DigitalOut led(D13); # # // リセット時に呼び出されるsetupでは、特に処理は必要ありません。 # void setup() { # } # # // 毎回呼び出されるloopで、ledを切り替えて1秒待ちます。 # void loop() { # led = !led; // LEDを切り替える(点灯→消灯、消灯→点灯) # wait_ms(1000); // 1秒待つ(1000ミリ秒=1秒) # } # ``` # # DigitalOutクラスのledには、0と1のいずれかの値を持ちます。値のセットは、=による代入を使い、値の読み出しはledをそのまま書きます。 とても直感的な表現がmbedのクラスの特徴です。 # # 次にファイル→マイコンボードに書き込むを選択して、スケッチをArduinoに書き込みます。 # # # ## ButtonSwitch(ボタンスイッチの例) # 次に、ボタンスイッチを押したときにArduinoのLEDを点灯させる例です。 # # 以下の図のようにブレッドボードに回路を組みます。 抵抗は、10kΩを使います。今回は、Arduino3.3V版を使用しますので、 ブレッドボードの電源ライン(赤の線)には、Arduinoの3.3Vをつなぎます。 # # # # ファイル→スケッチの例→lbeDuino→ButtonSwitchを選択してスケッチを読み込みます。 # # ```C++ # /* # ButtonSwitch(ボタンスイッチの例) # ボタンを押すとLEDが点灯します。 # */ # #include "lbed.h" # # // D13番ピンに接続されたLEDを使用 # DigitalOut led(D13); # // D7番ピンに接続されたタクトスイッチを使用 # DigitalIn sw(D7); # # # // リセット時に呼び出されるsetupでは、特に処理は必要ありません。 # void setup() { # } # # # // 毎回呼び出されるloopで、タクトスイッチの値を読んで、LEDを点灯します。 # void loop() { # led = !sw; // タクトスイッチは押すと0になるので、!で反転した値をledにセットします # wait_ms(200); // 200ミリ秒待つ # } # ``` # # スケッチをArduinoに書き込んで、タクトスイッチを押してみて下さい。LEDが点灯すれば成功です。 # # # ## Buzzer(ブザーの例) # ボタンスイッチの応用として、LEDの代わりに圧電ブザーを鳴らしてみます。 # # ボタンスイッチの回路に以下のようにブザーを追加します。ブザーの1方をGNDに、他方をD3番につなぎます。 # # # # ファイル→スケッチの例→lbeDuino→Buzzerを選択してスケッチを読み込みます。 # # 単なるブザーだと芸がないので、ド、レ、ミの音階を出してみます。 # # ```C++ # /* # Buzzer(ブザーの例) # ボタンを押すと圧電ブザーがド、レ、ミと鳴ります。 # */ # #include "lbed.h" # # int duration = 500; # # // D7番ピンに接続されたタクトスイッチを使用 # DigitalIn sw(D7); # // D3番ピンに接続された圧電ブザーを使用 # Tone buzzer(D3); // #A # # // リセット時に呼び出されるsetupでは、特に処理は必要ありません。 # void setup() { # } # # // 毎回呼び出されるloopで、タクトスイッチの値を読んで、ブザーを鳴らします。 # void loop() { # if (!sw) { // #B # buzzer.tone(262, duration); // ド, 500 msec # wait_ms(500); # buzzer.tone(294, duration); // レ, 500 msec # wait_ms(500); # buzzer.tone(330, duration); // ミ, 500 msec # } # } # ``` # # - #A: LEDの代わりに、Toneのbuzzerをピン番号D3に作成します # - #B: swが押された(値が0なので、!を付けて真にしています)時にbuzzerのtoneでブザーを鳴らします。 # # スケッチをArduinoに書き込んで、タクトスイッチを押してみて下さい。ちょっと無理があるけど、何となくド、レ、ミの音階がでているでしょう。 # # # ## 電圧の読込(可変抵抗を使った例) # AnalogInを使って、可変抵抗(potentiometer)の電圧を読み込んでみましょう。 # # 以下の様に可変抵抗の真ん中の線をArduinoのA0につなぎ、両端はGNDと3.3Vにつなぎます。 # # # # ファイル→スケッチの例→lbeDuino→PotentioMeterを選択してスケッチを読み込みます。 # # ```C++ # /* # PotentioMeter(電圧測定の例) # 電圧が規定電圧(3.3V)の0.1倍になったらLEDを消します。 # */ # #include "lbed.h" # # // D13番ピンに接続されたLEDを使用 # DigitalOut led(D13); # // A0番をアナログ入力に使用 # AnalogIn sensor(A0); // #A # # // リセット時に呼び出されるsetupでは、特に処理は必要ありません。 # void setup() { # } # # // 毎回呼び出されるloopで、potentiometerの値を読んで、0.33V以下ならLEDを消します。 # void loop() { # float value = sensor; # if (value > 0.1) // #B # led = 1; # else # led = 0; # wait_ms(200); // 200ミリ秒待つ # } # ``` # ## UnCompatino 3.3VとArduino変換シールドで試すlbeDuinoサンプル # 次に変換シールドと連結してlbeDuinoのシールドを使ってみましょう。 # # シールドの作り方は、Arduino勉強会/0G-lbeDuinoシールドを作るで紹介しています。 # # ### I2cLCDシールド # 以下の様にArduino変換シールドとI2cLCDシールドをセットします。 # # # # ファイル→スケッチの例→lbeDuino→I2cLCDSheildを選択してスケッチを読み込みます。 # # ```C++ # #include "lbed.h" # #include "AQCM0802.h" # # # // D13番ピンにLEDを接続 # DigitalOut led(D13); # // D8番ピンSDA, D9番ピンSCL. ArduinoではハードI2Cを使用しているため、ピン番号は使用されていない。 # AQCM0802 lcd(D8, D9); # // タクトスイッチ # DigitalIn sw1(D2); # DigitalIn sw2(D3); # # # void setup() { # sw1.mode(PullUp); # sw2.mode(PullUp); # lcd.setup(); # lcd.print("I2C LCD"); # } # # # void loop() { # led = !led; # lcd.locate(0, 1); # # if (!sw1) { # lcd.print("SW1 On "); # } # else if (!sw2) { # lcd.print("SW2 On "); # } # else { # lcd.print("All Off"); # } # wait_ms(1000); # } # ``` # # lbeDuinoの例題と同じスケッチでArduinoでもI2cLCDSheildが動きます。 # ## 非接触温度計TMP006シールド # 最後に、バッテリーシールドと非接触温度計TMP006シールドを付けて、単独で測定できる温度計を作ってみます。 # # # # ファイル→スケッチの例→lbeDuino→I2cLCDSheildを選択してスケッチを読み込みます。 # # ```C++ # #include "lbed.h" # #include "TMP006.h" # #include "AQCM0802.h" # # #define Address (0x40<<1) # # // D8番ピンSDA, D9番ピンSCL # TMP006 sensor(D8, D9, Address); # AQCM0802 lcd(D8, D9); # # void setup() { # lcd.setup(); # sensor.config(Address, 8); # } # # void loop() { # lcd.locate(0, 0); # lcd.print("DieTemp: "); # lcd.print(sensor.readDieTempC(Address), 2); # lcd.locate(0, 1); # lcd.print("ObjTemp: "); # lcd.print(sensor.readObjTempC(Address), 2); # wait_ms(1000); # } # ``` # # 手を近づけるとObjTempが高くなります。DieTempは、センサーの温度を示しているので、室温と同じになります。 # # # ## lbeDuinoForArduinoのインストール方法 # 以下のZIPファイルをダウンロードして、解凍して作成されたlbeDuinoForArduinoフォルダーのlbeDuinoとlbeDuinoUserをArduinoのユーザ用 ディレクトリ(Macの場合には、Document(文書)/Arduino/libraries/に入れて下さい。 # # - [filelbeDuinoForArduino.zip](data/filelbeDuinoForArduino.zip) # # 最新のソースは、Githubからダウンロードすることができます。 # # 以下のURLでGithubのlbedのページを表示して、Download ZIPボタンからzipファイルをダウンロードしてください。 # # - https://github.com/take-pwave/lbed # # 解凍したフォルダーのArduino/lbeDuinoとArduino/lbeDuinoUserをArduinoのユーザ用 ディレクトリにコピーして下さい。 # In[ ]: